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「今日は誰と対話する?」 一流が実践する「人生を変える本の選び方」

By | 2017-08-24T16:14:24+00:00 2017-08-05|

読書量は減っていても、情報量は増えている現代

  • 本を読む人と読まない人の差が大きく開いている
  • 社会人の約4割が、月に1冊も本を読まない
  • 本は読まなくても、日々受け取る情報量は10年前より格段に増えている

今日のテーマは「人生を変える読書法」です。

あなたは読書する習慣をもっていますか?
文部科学省の出した統計によると、日本人は年間で平均12、13冊の本を読むそうです。つまり、月に1冊読む程度です。
平均するとこの数字になるものの、実際には、読む人と読まない人の差が大きく開いているのではないでしょうか。

それを裏づけるように、別のデータでは、社会人の約4割が、「忙しい」という理由で、月に1冊も本を読まないといわれています。

昔は情報を入手する手段といえば、本や新聞、テレビがメインでした。
それが現在では、ネットで24時間、いつでも情報を入手することができます。
雑誌もそうですが、出版業界の不況は、情報に対するコンタクトポイント、タッチポイントが多様になったことや、本以外のマスメディアや、ウェブニュース、まとめ記事など、本には書いていないコンテンツが簡単に入手できるメディア環境が生まれてきたことが、大きな要因のひとつとして考えられます。

本を読む量は減っていますが、10年前と比べれば、私たちが日々接している情報量は、格段に増えているのです。

読書=著者と対話をすること

  • 言葉の力を磨くには本は強力なツール
  • 本は著者の魂の結晶が刻まれた宝石箱
  • 読書とは、著者との対話を通じて自分が考えていることを発見するための鏡

本の読書量は減っていますが、思考を形作る言葉の力を磨くには、やはり本は強力なツールです。
ぶらりと書店に立ち寄って、気になる本を選ぶのもいいでしょう。
特定のテーマについて掘り下げたいときには、ネット書店を利用して、そのテーマに関連する複数の書籍をピックアップするのもいいですね。

そのとき自分に最適な本を選ぶには、「今日は誰と出会うのかな?」という、あたかも旅に出る感覚で書店を訪れることです。
読書という行為を通じて、古今東西の偉人の中から、今夜、語り合う相手を自分から指名できるのです。こんなに贅沢なことは、なかなかないと思いませんか?

本は単なる紙ではありません。
本はそれを書いた著者の魂の結晶が刻まれた宝石箱。
読書を通じて、時空を超えてその著者と語り合うことができます。

要するに、読書は著者との対話。

ただ単に本に書いてある知識を吸収するのではなく、「あなたはこんなことを言っている。それに対して、私はこう思う」と、著者と対話しながら読んでいくという感覚で読書をすると良いでしょう。

このように、読書=受動的に学ぶというより、読書=著者との対話を通じて自分が考えていることを発見するための鏡ととらえると、より実になる読書ができます。

魂を傷つける読書はしない

  • 腐っていない本を選ぶ
  • 本を読むときは、思索や解釈を深めてしっかり咀嚼する

本は食べ物のようで、そのまま噛まないで飲み込むと消化不良になりますし、腐ったものを食べると、お腹を壊します。
本来は、体にとっての栄養であるべき食べ物が、健康を害する要因になってしまっては本末転倒ですね。

ですから、本を選ぶ際には、それが腐っていないか吟味すること。そして、本を読む際には、その内容を鵜呑みにすることなく、思索や解釈を介在させ、しっかり噛んで飲み込むことが大事なのです。

若い本は読まない。古い本を読もう

  • 昔は、本当に価値がある本しか世に出すことはできなかった
  • 古典は時代を超えても変わらない本質・真実の宝庫
  • 古典を読むことで、先人たちの知性や知恵を味方にすることができる

本はワインと同じ。
古ければ古いほどいい。

現代では、価値観が多様化していることもあり、じつにさまざまな人が本を出せるようになっています。
ただ、もっと時代を遡ると、本を出せる人は限られていて、本当に価値があると認められたものしか、世に出すことはできませんでした。そのなかから、何世代もの時代の検証をくぐり抜けたものだけが、古典という地位を得られるのです。

古典は、時代を超えても変わらない本質・真実の宝庫です。

時代を経るごとに、価値観は変わります。
価値観が変わっていくなかでも評価され、100年、200年、何千年と残っているということは、その本に、刹那的な時代性に左右されない本質的な価値と相当な重みがあるということです。

ただし、古典を読むのは、簡単なことではなかったりもします。それは、その古典が書かれた時代と、現代とは時間軸や空間軸が違うからでしょう。たとえ現代語に翻訳されていたとしても、その古典が書かれた時代が、どんな時代だったのか、どんな生活が営まれていたのか、どんな社会情勢だったのか…など、本が出版された当時の状況を推察しなければ、本に書かれていることを正しく理解することはできません。
時代背景の違いは察したうえで、その本にある普遍的な本質を読み取るようにしましょう。それができれば、古典を読むことで、先人たちの知性や知恵を、「今を生きる味方」にすることができます。

一流の人は、新しい視点を獲得するために本を読む

  • 人生を変えるには、価値観を変える必要がある
  • 新しい視点を得なければ、どんどん視野が狭くなる
  • 視点の幅が広がると、物事を立体的に捉える力と本質を見抜く洞察力が手に入る

読書は新しい視点の獲得と視点の転換のために読むものです。
本を読む前と本を読んだ後に読者に何が起きたか、それこそが本の価値なのです。

一流の人は、人生を変えるために本を読みます。
誰かと話をするとき、本を読むとき、対話の相手や著者に共感することも大切ですが、いままでになかった新しい視点を得られたとき、人は価値を感じることができます。

人生を変えるには、価値観を変える必要があるのです。

「これは大事」「これは大事でない」という価値に対する認識体系、すなわち価値観に基づいて、私たちはすべての意思判断をしています。そして、その意思判断の積み重ねで、人生がつくられていきます。

その価値観がつくられる一番の根幹にあるのが、新しい視点の獲得です。
新しい視点の獲得こそが、成長の土台になるのです。

新たな視点を獲得するための方法は、大きく二つあります。
ひとつは、人間から学ぶということ。そしてもうひとつは、本から学ぶということです。
本を通じて新しい視点を獲得することで、自分の価値観を変化させたり、成長させたり、成熟させることができます。それらの経験を通して築いた価値観によって、私たちは意思判断をします。
そして、その意思判断にもとづいた行動が、自分の人生を形作っていくと思うと、本はまさに自分のために戦ってくれる戦闘部隊のような存在でもあります。

新しい視点を得る機会をもたなければ、どんどん視野が狭い人になっていきます。他者の価値観を受け入れられない人になったり、どんどん窮屈になっていったりもします。
それでは、物事の本質にたどり着くことはできません。

「真実に対する謙虚さをもったときに知恵が始まる」という言葉があります。
自分が考えていることが真実だと思いこんでいると、ただの傲慢な人になります。それが真実であると自分が信じていても、そうではない可能性もある。だからこそ、いろいろな人の話に耳を傾けることも大切です。

ときには、思い込みが功を奏す場面もありますが、本当の真実とは、そもそも普遍的なもので、変わらないものです。真実に到達するには、「いま自分が知っていることがすべてではないかもしれない」と自覚し、さらなる知識や知見、知性を手に入れるために努力することです。
視点に幅が広がって、いろいろな角度から対象を眺められると、物事を立体的にとらえることができ、その本質を見抜く洞察力を手に入れることができるようになります。

一流の人はアウトプットのイメージを明確にして本を選ぶ

  • 本を選ぶとき、同じテーマ・ジャンルの本を複数購入すると、そのテーマを立体的に理解できる
  • 得たいものがあるときは、「〇〇ができるようになりたい」というゴールを明確にイメージして読む
  • 楽しむための読書をする場合は、ただその世界を堪能すると良い

本を選ぶときには、同じテーマのものを複数購入すると、そのテーマについて立体的に理解できるようになります。
一流の人は、アウトプットすることを前提として、本を選んでいます。

たとえば、書く力を高めたいという場合なら、どうでしょうか。ライティングについての本を何冊も購入し、「女性の心を動かすライティング術」といったテクニックの解説が充実している本や、「webに強いライティング術」「心に刺さるキャッチコピーのつけ方」など、ライティングに関連するさまざまな本を読むことで、ライティングに関する多面的な理解ができます。

ビジネスなどで得たいものがある場合には、読むことで精一杯になるのではなく、「この本を読むことで、最終的にどんなことができるようになっていたいか」というアウトプットのゴールを明確にイメージしましょう。

もちろん、楽しむための読書の場合には別です。
小説などを読むときは、ただその世界に浸りたいという気持ちで読むことが多いはずです。その際は、アウトプットを意識せず、ただその世界を堪能すると良いでしょう。

「実践的読書法」と「教養的読書法」で一流脳をつくる

  • アウトプットすることを見据えて選書と読書を行うのが「実践的読書法」
  • 新たな気づきや、自分を成長させてくれそうな本を探索しながら読むのが「教養的読書法」

読書には、実践的読書法と教養的読書法があります。

読書を通じて、明確なアウトプットを生み出したいと思って、選書と読書をする場合、それは「実践的読書法」にあたります。その際は、ひとつのテーマに対して360度の角度から攻め、全方位の統合理解を得ることを心がけます。

もうひとつの方法は「教養的読書法」です。
新たな気づきを得られたり、将来的に自分を成長させる土台になる可能性があるものを探索的に読むのがこれにあたります。

教養とは、今すぐには役に立たない知識のことを指します。

この教養的読書法をする場合には、ぶらぶらと旅するように書店をまわり、いろいろな本を眺めるなかで、「これ」と気になる本を選んでみると良いでしょう。

視野を広げたり、知らなかった世界を知ったり、自分の世界観を拡張したい、と思ったときには、この方法がおすすめです。

読書を通じて、自分の人生の指揮権を持ち続ける

  • 読書は、知性を高め、心を穏やかにしてくれる

1冊の本が人生を変えることがあります。

読書を通じて、知性を高め、精神を清らかにできていると、忙しいなかでも心を失うことはありません。読書を活用して、つねに穏やかな内面状態を維持しながら、自分の人生の指揮権を持ち続けましょう。

本日のテーマは、人生を変える本の選び方についてでした。

アクションプラン

  • 興味のある古典を調べてみよう
  • 家の中にある、もうピンとこない本を処分しよう
  • アウトプットのゴールを見据えて、1テーマで複数の本を買って読んでみよう
  • 書店をぶらぶら探索して、気になる本を1冊購入しよう