ホームALLCOMMUNICATION一流の人は、話し上手より聞き上手! 誰でも「圧倒的な対話力」が身につく方法

一流の人は、話し上手より聞き上手! 誰でも「圧倒的な対話力」が身につく方法

By | 2017-08-24T16:14:53+00:00 2017-08-05|

対話力の高い人とは?

  • 「会話」と「対話」は違う
  • 対話力の高い人は(1)観察力、(2)傾聴力、(3)質問力を実践している
  • 対話するときには相手のスポットライトになることを心がける

人生にも、ビジネスにも、欠かせない能力の一つに、対話力があります。人間は、不可避に、社会的な動物のところがあって、何らかの形で他者と関係性を気づきながら、生きていく宿命にあります。

二人の人間が話し合う。それを我々は、会話とも言うし、対話とも言います。基本的には同じことではありますが、カジュアルな印象が強い会話に対して、対話というと、より真剣な印象を受けます。’会’うと、’対’する、との違いでしょうか。会っても対しなければ、対話が成立しないわけで、お互いがお互いへ、正対しながら語り合うことを「対話」と言えるのではないかと思います。人間は誰しも唯一無二の大切な存在。そして全ては一期一会。この気持ちをもつことができるのなら、生きていく上で誰かと語り合うのは、会話ではなく、対話であるべきと、考えます。

では、対話が成立するには、何が必要とされるのでしょうか。
大きくいえば3つあります。
(1)観察力、(2)傾聴力、(3)質問力です。
対話力の高い人は、総じてこれを実践しています。

そもそも、対話をする目的は、対話する前の状態よりも、良くなりたいから、です。それがビジネス上のことかもしれませんし、学びや成長、または愛を育む、といったプライベートなことかもしれません。

そして、忘れてはならないのは、対話には必ず相手がいるということです。自分のことで精一杯になっては、良い対話が生まれるはずがありません。

対話することで、相手が相手自身に自信をもてるようになったり、新たな知識を得られたり、ふたりの間で信頼関係を築くことができれば、良い対話ができたといえます。

そこで、対話する際に心がけたいこととして、「相手のスポットライトになる」ということがあります。

どんな一般人であっても、舞台に立ってスポットライトを浴びると、スターに見えてきます。どんな一般人でも!です。そう、スターの多くは、才能などではなく、スポットライトが作り出すのです。つまり、日常のなかで、あなたがスポットライトになることで、まわりのみんなはあなたと出会うことで、スターになった気分になれるのです。
あなたと一緒にいることで、相手が相手自身を好きになれるような状況をつくることができると、自ずと相手はそれまで以上にあなたのことが好きになり、もっと一緒にいたくなるものです。

スポットライトになるには、いくつかの手段があります。
ひとつ目は、相手の存在をありのまま認めるという「視線」です。相手に対して愛と信頼に満ちた視線を贈ることです。

相手の心をひらくには、全身で聴き、相手の本質に触れる質問すること

  • 対話するときは、全神経をスイッチオンにして聴く
  • 対話力のある人は、五感・六感まで使って相手の本音を見抜く
  • 一流の人は、話し手自身が気づきを得る質問をする

ふたつ目は、言葉を超えた全身を使っての「傾聴」です。相手の話に耳を傾けて、相手の話を傾聴すること。これは健全な人間関係において、基本のきに当たるものです。ただ、残念ながら、人間というのは、なかなか本音を話さないだけではなく、本音を語ろうとしていたとしても、それを正確な言葉にすることができないです。特に、本音と建前が蔓延している日本人にとっては、その傾向が強いと言えましょう。

コミュニケーションの理想の状態は、「以心伝心」の状態です。そこに言葉は要りません。しかし、ほとんどの場合、そうはいかないので、言葉という媒体を使います。とはいえ、言葉というのは、便利でもありますが、実に厄介なものでもあります。言葉というのは、多義的であるだけではなく、その対話が行われる状況という’文脈’に大いに依存します。したがって、相手の真意を把握するためには、相手が放った言葉を額面通りの内容だけではなく、その背後にある意図まで汲み取るような傾聴を心がけなければなりません。

それはただ耳で傾聴するというレベルではなく、全神経をスイッチオンにさせた上での「全身で聴く」という行為が必要なのです。
耳に聴こえる言葉ではないのです。
相手の心を読む心眼的な傾聴なのです。その心の眼を自分のなかにもたなければ、相手の本音は決して見えてきません。

この社会には、自分自身の考えを、うまく表現できない人もなかにはたくさんいれば、意図的に表現しない人もたくさんいます。
いろいろな人がいるなかで、対話が行われるわけですから、相手の表情や状況的な要素、そして相手の放った言葉を参考にして、我々は相手の本音を見抜かなければなりません。これは、仕事でもプライベートでもいえることでしょう。

そのためにも、全身を使った傾聴を心がけたいものです。自分の耳だけで聞くのではなく、自分の五感、さらには六感を通じて、相手が言わんとしていることや、言葉の背後にある微細な感情の機微まで汲み取るための傾聴ができているかが大切なのです。

最後に、このような視線と傾聴の先にあるものが「質問」です。
答えは質問によってつくられることがあります。
「質問が答えをつくる」とは、その質問があったからこそ、生まれる思考や表現があるということです。

いい質問をするには、単なる自分の知的好奇心から、知りたいことを尋ねるだけではなく、相手に対して新たな気づきを得てもらえるように問いを投げかけることも重要です。
その質問を受けた相手は、質問が導火線となって、相手のなかで思索を行い、新しいアイデア、新しい気づきを得ることになります。
質問に答えている中で、相手が「あ。自分のなかにはこういう考えも、こういう感覚もあったな」ということを、気づかせてあげるための高度な質問を投げかけることができるのなら、あなたも一流の質問家の仲間入りです。

相手に興味をもつ姿勢が、対話力を磨く

  • 相手の話や相手の存在に対して興味をもつことが対話の原点
  • 相手との関係性は最初からあるものではなく、聞き手である自分自身が作り上げるもの
  • 対話力を上げる「判断の留保」と「バックトラッキング」

対話する際の前提として、欠かせないことがほかにもあります。
それは「相手に興味をもつ」ことです。
相手の話に対しても、相手の存在に対しても、興味をもつことです。

たとえ話の内容が自分にとって興味のない分野であっても、短絡的に「関係ない」と思ったら、その瞬間に自分のなかで相手をシャットダウンしてしまうことになります。これでは良い対話は成立しません。関係性は最初からそこにあるのではなく、聞き手である自分自身が作り上げるものだというくらいの気持ちを持ちたいものです。

全神経を集中させながら、相手の背後にある状況まで汲み取れるような、人間に対する注意力や感受性がある人は、良い対話ができる基本姿勢ができているといえます。

また、対話に臨むと、「会話が続かない」「そもそもキャッチボールのようにならない」ということもあります。緊張してしまって、うまく話せないこともあるでしょう。
これをカバーするには、相手が言ったことに対して、いきなり評価を下したり、否定をしたりしないことです。これは専門用語として、「判断の留保(Deferred Judgment)」と言いますが、例えば、ブレインストーミングのようなアイデアを出し合う場面において、ある参加者が出したアイデアを他の参加者が正誤の評価を下したり、批判や否定をしたりすると、アイデアを出すインセンティブが著しく阻害されます。そういう時は、そのアイデアに対する自分の最終評価は自粛し、その代わりに、そのアイデアをより価値あるものにするためにはどうすれば良いか、を考え、それをフィードバックしてあげることで、グループ全体のクリエイティビティやパフォーマンスは劇的に上がります。

また、バックトラッキング(オウム返し)なども有効と言われます。
たとえば、「昨日葉山に行ったんですよ」と言われたら、「お、葉山に行ったんですか」とオウム返ししたり、できたら「で、葉山はどうでした?」と相手の直前に話したことを踏まえての質問を返してあげると良いでしょう。

相手のスポットライトになるためのいずれのスキルも、生まれ持った才能などではなく、意識すれば誰もが磨くことができるものばかりです。
友人との何気ない雑談や、普段の家族との会話のなかでも、相手をスターにさせる気持ちで、相手のスポットライトになるための観察や傾聴、そして質問を心がけると良いでしょう。

自分の話は聞いてもらいたいのに、人の話は聞かないという矛盾

  • 人の話を聞かない人が9割!?
  • 男は結論を言いたい、女はただ聞いてほしい
  • 傾聴力のある人は、男女問わず信頼され、愛される

人間は、全員ナルシシストです。自分のことが誰よりも大切なのです。そこで、対話においても、自分の話を聞いてもらいたいと思うあまり、相手の話を傾聴するということをしないことが多いです。
とくに女性のおしゃべりには、基本的に人の話を聞いていないと言えば、言い過ぎでしょうか。9割は真剣に話を聞いていないのではないでしょうか。それは異常なことではありません。

人間は、全員ナルシシストですから(笑)

でも、それでは人に好かれることは難しいというのもまた事実。
みんな自分の話を聞いてもらいたいのに、誰も人の話を聞かない、という笑えない状況に我々はあるわけですが、だからこそ、人の話を傾聴する姿勢を持っている人は、みんなから愛されることができるのです。つまり、人から愛されることはとても簡単で、口を閉じて、耳を傾ければ良いのです。
特に自分の話をしたがる人ばかりが集まった女子会などでは、傾聴が上手な人が一番信頼されます。

男女の恋愛においても同じです。たとえば、女性が何かの相談をしたとき、男性はすぐに結論を言いたがります。自分が知っていることがあれば、「結論を言ってあげたい」「アドバイスしてあげたい」と思いますが、実際に女性側は、そこまで求めていないということがよくあります。

自分の話を聞いてくれることや、優しい眼差しでうなずきながら、ときには相槌をうったり、ときには質問をしながら、引き出すように聞いてくれる男性はモテます。

これは女性も同じで、男性が何かを話すときに、途中で話の腰を折ることや最後まで聞かないということがよくあります。悪意はまったくないものの、それをすることで、相手からした自分への好感度はどんどん下がっていきます。
逆にいえば、それをしないように心がけるだけでも、男性は女性にモテるようになりますし、女性は男性にモテるようになります。

パートナーとの関係も、より潤滑になります。お互いに伝えたい気持ち、わかってもらいたい気持ちだけではなく、相手の存在を包み込みながら、相手の話を傾聴する姿勢をお互いが心がけるだけでも、ふたりの信頼関係は深まっていきます。

相手に主役をゆずる

  • 部下の話を聞き出し、勇気づけができる上司は尊敬される
  • 相手に主役をゆずるには、忍耐力が必要
  • 相手の話が永遠にとまらないときは、無理に軌道修正しようとしない

傾聴の姿勢で人と接すること。
これがとくに有効なのは、上司が部下に対して傾聴の姿勢を持っているときです。それができる上司は、部下から本当に尊敬されます。
上司は基本的に指示、命令をしたがります。指示、命令ができる立場であるにも関わらず、傾聴の姿勢にまわり、部下に主役をゆずって話を聞き出したり、勇気づけたりできる上司というのは、大いに尊敬されます。

ただし、これには忍耐力も必要です。
たとえば、女性は話しながらどこに着地していいのかわからない話をずっとしてしまって、どこに行ってしまったの? ということがよくあります。思考のスピードが話のスピードに追いついていかず、話が思考を追い越してしまった、困った状況です。

では、相手の話が永遠にとまらないとき、どこに向かっているのかわからなくなるときは、どうすればいいのでしょうか。

それは、無理に軌道修正しようとしないことです。
飛んでいる姿も美しいと思うだけでいいのです。

相手の話がどこへ飛んでいっても、「照らし続けよう」というくらいの寛容な感覚を持ちたいものです。

ただ、場合によっては、相手が何かを言いたいのに、言葉が見つからず、さまよっていて、本質に戻れないケースもあります。そういうときは、きちんと導いて、戻してあげることも大切です。

「さっき、何を話したかったんだっけ?」と本人が言ったら、「さっきはここまで話したよ」ということを、きちんと相手に気づかせてあげる。
そうすることで、「この人は私の話を傾聴してくれているんだ」と相手からの信頼を得ることにもつながります。

対話の達人=傾聴の達人

  • 対話の達人=話がうまい人ではない
  • 人は聞く耳をもたない人に心をひらかない
  • 大切なのは、雄弁に語るより、愛と信頼の気持ちで傾聴すること

対話とは、相手を演出するための、スポットライトになるためのものなのだと思っていれば、誰でも対話の達人になることができます。
つまり、対話の達人は、話がうまい人ではなく、全身で聞く傾聴の達人のことです。ですから、話すのが得意ではなくても、誰でも対話の達人になれます。

相手の人生にとって、最高の話の達人になることは難しい。
しかし、相手の人生のなかで、最も愛情をもって耳を傾けてくれた傾聴の達人になることはそう難しいことではありません。

雄弁に流暢に語ることではなく、相手の話をいかに愛と信頼、注意力をもって傾聴するか、ということだけで、誰もが対話の達人になれるのです。

それはいまからすぐにできることでもあり、それができるだけで、間違いなく人から好かれ、信頼されるようになります。

自分をかっこよくみせびらかすように自慢する人は、たいてい嫌われますが、相手の話を愛をもって聞いてくれる人を嫌いになる人は、世の中、誰ひとりいません。聞く耳を持たない相手には自分のことは絶対に話さないのが、人間です。逆に、聞き耳を持つ相手には必要以上に話してしまうのも、また人間です。

観察力、傾聴力、質問力を味方にして、対話の達人になり、たくさんの人から信頼され、愛される人になりましょう。

ではみなさん、またお会いしましょう!

アクションプラン

  • 今日会った相手の話を全身全霊で聞いてみよう
  • 9割聞くことを心がけてみよう
  • 今日一日、相手のスポットライトになった気持ちで家族に接しよう
  • うなずき、相槌、相手の話を最後まで聞く姿勢で対話してみよう