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一流の人は、人生を引き算している! 仕事もプライベートもうまくいく超一流の引き算思考

By | 2017-08-24T16:15:07+00:00 2017-07-22|

自信がない人ほど、足し算したがる

  • 多くの人が、スケジュールが埋まっていること=がんばっている証ととらえてしまう
  • 自信がないと、人は引き算をする勇気がもてない
  • 足し算していくと、つい「やった気」になってしまう

自分に自信がないとき、自分がやっていることの重要性を見極められないとき、人はついたくさんの予定を入れてしまう傾向があります。スケジュールが埋まっていること=自分ががんばっている証と、とらえてしまうのです。

でも、それを続けていると、忙しい割には、生産性はそれほど高くない…ということが起こりがちです。社会人の約9割が、そういった状況に陥っているのではないでしょうか。自信がないとき、人は足し算せざるを得ない。つまり、引き算をする勇気がもてません。

そして足し算するときには、加える内容が重要かどうかを見極めるよりも、何かをどんどん加えること自体がプラスアルファになっていると勘違いしてしまいます。その分、本人は、「やった気」になります。

たとえば、異業種交流会に行って新しい人に出会えたり、本を読んで知らなかった知識を手に入れたり…と、小さくても進んでいる気がします。でも、それらをするからといって、大きな結果が出るわけではありません。

引き算思考とは100のうち99を捨てる力

  • 引き算思考とは、無駄なことを削ぎ落としていくこと
  • 本当に大切な本質がわからなければ、引き算はできない
  • 本当に大切なことは、じつはそれほど多くない

一方、引き算思考の場合は、無駄なことを削ぎ落としていくことになります。この削ぎ落とす作業をするときには、自分のなかで明確な判断基準が必要です。本当に大切な本質がわからなければ、引き算はできないのです。たとえば、引っ越しをする場合。すべてが大切に思えてしまうと、何も捨てられなくなってしまうはずです。

引き算できないということは、断ることができなくなるということなので、スケジュールがどんどん埋まっていきます。結果、やらなければいけないことも増えていきます。

でも、本当に一流の人、ピークパフォーマンスを生み出している人からすれば、本当に大切なことというのは、それほど多くありません。

ブランディングしたいなら、たった1を見極める

  • 超一流の人たちは、もっとも大切なひとつを見極めている
  • 100のことすべてにエネルギーを使っていると、本当に大切なことに力を注げなくなる
  • 引き算する勇気が、強烈なオリジナルブランドにつながる

超一流の人たちは、100個あるうちのもっとも大切なひとつを見極めることができます。この見極めたひとつというものは、残りの99個を合わせたものよりも、はるかに重要です。

たとえば、100のエネルギーがあるとしたら、99のエネルギーを見極めたひとつに集中させて、残り1のエネルギーで99のほかのことに配分をするくらい、エネルギー配分において徹底的に差別化をはかります。
それを日常のすべての生活の場面でできるかどうか。そこがピークパフォマンスを発揮できるかどうか、の分かれ目ではないでしょうか。

人間関係にたとえてみてもそう。まわりにいる100人全員が、あなたにとって重要な人ではありません。本当に大切な人はひとりいるだけです。
本来はそのひとりの人にすべての愛情を注ぎたいわけです。極端な話、ほかの人たちとは、社交辞令の関係でいいのです。
100人に対して、力と時間を均等に配分しようとすると、本当に大切な人に対して、自分の時間とエネルギーをつぎ込むことができません。
しかし、多くの人がそれをしてしまいがちです。

家族が大切と言いながら、「飲み会があって…」「取引先の◯◯があって…」と家族以外の人に付き合わされたり、一応顔を合わせておいたほうがいいかもしれない会や、誰かにつながるかもしれないパーティなどに参加して、深夜に帰宅したり…。ほとんど家にいないという人もいるでしょう。

ブランディングの観点からみても、引き算思考はその威力を発揮します。
たとえば、こってりした豚骨ラーメンで勝負をしている、ラーメン二郎というラーメン店があります。そのラーメン二郎がもし醤油ラーメンや塩ラーメン、餃子やチャーハン、いろいろな定食をはじめたとしたら、どんどん人気が廃れていくでしょう。
一本に絞る引き算の勇気があったからこそ、ラーメン二郎は日本全国のラーメンが好きな人なら誰もが知っている有名店にのぼりつめたわけです。

これは、ラーメンの世界だけにとどまりません。
たとえば、日立のCMに「この木、何の木、気になる~」というものがありました。あのCMの木はとても特徴的ですが、あの場所に同じような木が100本あったら、「この木、何の木」のCMは成り立ちません。
あの特徴的な木が、1本だけ立っているからこそ、そこで強烈なオリジナルなブランドができあがるのです。これが、引き算思考です。

もう少し歴史をさかのぼっていくと、東京藝術大学を創った岡倉天心という人が、1906年に「The book of tea」(茶の本)という本を英語で出版しています。
その本のなかで、日本的な精神がいかにすばらしいのかということを西洋の方々に紹介しており、例としてとりあげたのが茶道や華道でした。

本のなかでは、日本的精神は、余白の美や未完の美など、引き算の思想が大切だと触れられています。茶室なども引き算の極致ですね。
華道も、花をどんどん加えるのではなく、本質を見極めて、本質以外は削ぎ落とす引き算をよしとしています。
このように、日本的精神は、もともと引き算の精神で、引き算の文化でした。だからこそ、一本の花がとても素敵に見えたりするのです。

超一流の人は、物事を「機会費用」で考える

  • 引き算には一番大切なものを見極める力が必要
  • うまくいかない人は、サンクコスト(埋没費用)で物事を考える
  • 超一流の人は、オポチュニティコスト(機会費用)で考える

ただ、引き算には勇気がいります。自分が何を捨ててもいいのかの優先順位づけ、言い換えれば、一番大切なものを見極められる力が必要です。
そもそも、なぜ私たちは捨てられない、やめられないのでしょうか。これはサンクコストという経済学の言葉で説明できます。
サンクコストというのは「沈んだコスト」という意味で、専門用語では、埋没費用といいます。すでに使ってしまって、やめても返ってこない費用です

自分がいままで時間・お金・エネルギーを投資してきたものがあるとします。それを捨て去るということは、勇気が要ることであり、自分がいままでやってきたことを自分で自己否定するような気にもなってしまう。だから、人間はなかなか捨てられないし、やめられないのです。
自分を肯定するための理由もどんどんつけていきます。まわりに「やめときな」と言われても、「いや、そんなことはない」と自分でどんどん肯定をしていくのです。

しかし、経済学にはもうひとつの概念があります。それはオポチュニティコスト(機会費用)です。機会費用とは、いまそれをすることによって失われるもののなかで、一番価値が高いもののことです。失われた機会ということで、機会損失とも呼びます。

たとえば、映画を観に行くとします。
映画を観に行くことで、できなくなることのなかで一番価値のあるもの。たとえば、映画を観に行くことでバイトができなくなるとしたら、映画を観ている瞬間の機会費用は、バイトして稼いだはずのお金です。

埋没費用で物事を考える人は、こんなふうに行動します。

1800円を払って映画を観に行きました。映画がはじまりました。10分経ちました。全然おもしろくないから、残りの1時間50分もつまらないに違いない。でも、1800円払ったから、ここは最後まで観ないともったいない…。

こんなふうに、自分が判断したことが間違ったと思いたくないから、つまらない映画を観ている自分を正当化したくて、最後まで居続けてしまうのです。すでに使ったお金や時間がもったいないと考えるから。

一方、機会費用で物事を考えられる人は、映画を10分観て、その先もつまらないということが想像できると、残りの1時間50分の使い方を、映画ではない生産的なこと、たとえば、読みたい本を読んだり、ブログを書いたり、仕事をしたり、とささっと切り替えます。
両者の違いが、よくわかりましたでしょうか。

迷ったらゼロベースで考え直す

  • 思考を一度ゼロベースに戻して、冷静に意思判断をしてみる
  • 引き算思考や機会費用思考は、ピークパフォーマンスを発揮するには必須の考え方
  • 何かをやめなければ、新しい時間は生まれない

ではサンクコスト(埋没費用)で物事を考えがちな人は、考え方をどう変えればいいでしょうか。
映画が始まって10分が経過した今、もう一度、この映画に1800円を払うかどうか、他の選択肢よりもこの映画を観ることに一番の価値を思えるかどうか、を考えるのです。そして、映画を観るよりも価値があると思える他のことを思いついたら、その映画館から出ることです。
思考を一度ゼロベースに戻して、もう一度、冷静に意思判断をしてみるのです。

あなたは、サンクコスト型人間なのか、機会費用型人間のどちらでしょうか?もしピークパフォーマンスを望むのなら、これからは迷うことなく、機会費用型人間になったほうが良いでしょう。

引き算思考や機会費用思考は、ピークパフォーマンスを発揮する上で必須な考え方です。

時間は限られています。
何かをやめなければ、新しい時間は生まれてきません。
今日1日の過ごし方も、今週末や今月の予定を決める際にも、自分自身が本当に何をやりたいのか、自分の限られたエネルギーや時間をどこに注ぐかということを改めて精査してみるといいかもしれませんね。

ということで、今日のテーマは「引き算思考」でした。

アクションプラン

  • 自分はサンクコスト型人間か機会費用型人間か判断してみる
  • 何かに迷ったときはゼロベースで考える
  • 「もったいない」で判断するのではなく、常に「一番の価値」あることに時間を使う